ラッキー2号 酒井笑子
私の使命(中年女子の大きな勘違い)
北海道の寒さから逃れて南国でサーフィン三昧の日々を送ろうと目論んで、38歳で札幌から高知へ移住。
その後、アンテナが捕らえる方向に向かっているうちに 何故か雪の降る山奥で有機農業をする事になってしまった・・(家が古いから札幌より寒いのよ) 自分で選んだような 何か大きな力に流されたような。(大げさかしら)
日が沈めばあたりは真っ暗。
よく寝てよく食べて、綺麗な空気と綺麗な水に囲まれて、生物として
とても健康的な環境を手に入れた。
札幌にいた時は、昼夜問わず働いていた。
朝の3時まで仕事をして24時間スーパーで食料品の買い物をしてから朝の4時に帰宅みたいな。
職場での人間関係は充実していたし今よりお金も稼げたし、楽しかったし幸せだったけど、
生物としては不健康。体も壊しかけた。
先日、久しぶりに山を降り娘が暮らす東京に数日滞在してみて就農にあたり決意が芽生えた。
生物が生きるには過酷な環境の中で 昼夜問わず活動をする生活。
通勤だけで 体力を消耗してしまいそうな満員電車。
ここで働く都会の人達が日本の経済を支えてくれている。
小額の税金しか納めずに、私だけのんびりと美味しい野菜を食べて健康生活をさせてもらうわけにはいかない。
山の健康がぎっしり詰まった栄養たっぷりの野菜を都会の人達に届けなくてはいけない!!
これは 私の使命だ。社会的存在意義ってやつだ。だから私は、山奥へ送り込まれたんだあああああ。。。。。
「都会の人の健康を私が守る!」
山奥では辛い事が沢山ある。
でも絶対に逃げ出したりするもんか。私には大きな使命があるんだ。
中年女子の勘違いな偏った大げさな熱い決意。 でも、やる気が沸くからこのまま勘違いしておこうと思う。